シグ・ザウエルのエアソフト部門「SIG AIR」に
P320の米軍仕様コンパクトモデル、SIG M18のガスブローバックが早くもラインナップに追加
東京マルイのガスブローバックハンドガン新製品としてSIG P320が登場予定であることが発表されたが、SIG SAUER自らが展開するトレーニング&エアソフト部門であるSIG AIR PROFORCEからは、早くもM18ガスブロが発売されることが明らかになった。
現在アメリカ軍に納入されているM17/M18の仕様と同様に、マグキャッチやスライドストップ、サムセーフティーがブラックとなり、オプティック・レディー・スライド(光学マウント搭載可能スライド)搭載など、外観上アメリカ国内でエアソフトガンであることを示すオレンジのマズル以外はリアルに再現されているようだ。
SIG AIRの製品ラインナップはこれまでMCX電動ガン、M17ガスブロ、P229ガスブロとなっており、M18は4つ目のプロダクトとなる。
SIG AIR PROFORCE公式サイトより
SIG M18とは?
SIG M18とは、スイスを拠点とする工業メーカーSIG社からアメリカ現地法人の銃器専門メーカーとして活躍するSIG SAUERが開発し、2014年に発表されたP320をベースとしたコンパクトモデルのアメリカ軍採用版。
アメリカ軍では全5軍にてフルサイズのM17及びコンパクトのM18を採用しているが、M18は特に海兵隊によって選定されたことで脚光を浴びている。
SIG SAUER公式サイトより
P320(M17)がアメリカ陸軍のMHS(モジュラー・ハンドガン・システム)の選定プログラムをクリアしたニュースはこれまでも度々取り上げてきたが、それをきっかけにM17とM18はアメリカ全軍でのサイドアームとして制式採用が広がり、現在ではM9やM1911、GLOCKなどにとってかわる新たなスタンダードとして定着しつつある。
SIG AIRの日本での製品展開は?
SIG AIRは自社ブランド以外へのライセンス供与についてはしないとの考えを当初より示していて、ディストリビューターについても厳しく選定をしているようである。
日本ではライラクスが総代理店として契約を交わしており、既にMCX電動ガンや光学機器などを発売し注目を浴びている。M17については日本バージョンが待たれる状態となっているが、国内仕様パーツの開発に手こずっているのか東京マルイに先を越される状況となってしまった。(東京マルイ製P320がライセンス取得しているのかは不明)
SIG AIR PROFORCE公式サイトより
そんな中、香港を拠点とするRWA(RedWolf Airsoft)がアジア圏での独占販売代理店として契約したというニュースもあり、SIG AIR製品がよりエアソフト業界で扱いやすい商品として流通する可能性が出てきた。この契約の販売圏に日本は含まれないようだが、今後の展開に要注目である。
SIG AIRの立ち上げが発表されてからも、SIG SAUERの公式ホームページ上には通常の実銃ラインナップの中に混じってエアガン製品が表示される状態が続いていたが、現在ではSIG AIR PROFORCE独自のカテゴリーに分けられトレーニング用・エアソフト用の製品への力の入れようが伝わってくる形となっている。
モジュラーライフルであるMCXの別バリエーションや交換用アタッチメントパーツ、MPXやその他のハンドガンシリーズなど、エアソフトユーザーが待ち望むエアガン製品は多い。SIGとしてはあくまでトレーニング部門としての色味が強いジャンルではあるだろうが、RWAと契約するあたりエアソフト業界による売り上げ増も視野には入れているだろう。
今後SIG AIR PROFORCEによるエアガン製品の拡充に期待したいところだ。